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2004年11月26日
YZR-M1 2004
今年、ロッシとM1について取り上げると例えに出すのが、03年のメランドリ転倒。
これが、公式発表を読むとやっぱりなあと。
横方向に堅いという事は、操舵がスパンと嫌な切れ方をするということ。
傾きの制御が難しくなるのだ。しかも300キロから急減速というような条件下で。
エンジン出力がただ高いということは、乗っている側は気が気でない。
スロットルを握る手ばかりに神経質になり、レースの途中で疲れてしまう。
何より、バイクはコーナーをスロットルを開けることで起き上がっていく。
ちょっと開けてもどっかんとパワーが出ては、うかつに開けられず、
下手な操作をすればスリップしてしまうだろう。
これらの改善として、フレーム手直し、エンジン新設計というのは当然の処置。
逆に言えば、それら当然へ導くロッシは、実にすばらしい。
今までそれが出来るライダーが居なかったのだから。
ロッシは、なるべくやさしい一般語で説明するという。
私も気をつけているけども、専門用語、カタカナ語を使いすぎると、
読む対象は狭まり、理解を求められなくなる。
万人向けのエンジニアとしても、ロッシは優れているようだ。
システム開発で言えば、素人のお客さんに理解してもらえる説明を出来る、上級エンジニアに相当するだろうか。
峠を走る小僧ライダーにしてもサーキット常連にしても、
変ないじり方をしたりして遅くなったり伸び悩んだりする人は結構居る。
其の延長でMOTOGPですらも、自分だけそこそこ速く走れる人は多いが、
マシンを進化させるとか、万人向けのマシンとはどういうものかなどと
理知的に考察、分析できる人は少ないのだということだろう。
投稿者 : 2004年11月26日 09:21