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2005年06月21日

ステムベアリング交換

最近は他人様のバイクなども修理したりする。
そんな中、スクーターのステムベアリングを交換してみた。
…二度とやりたくねえ
工賃5000円なんて安いもんだ。
今回は放置されて風化が進んだ車両だったので、作業は困難を極めた。

中々圧入された受け皿が外れない。
しかもステムシャフトとフレームの穴の間にボールを挟んでステムが抜けなくなり、
車両逆さまにひっくり返したり、CRC吹いたりしてやっと外したり。
本来は上側のボールを絶対にこぼさずに全部取り除くべきだったらしい。
いかにも素人作業。

グリスが固化してプラスチックになって受け皿にへばりついて
デコボコになったベアリング類を交換すると、まるで新車のように素直なステアが戻ってきた。
以前はまるで定位置でロックするような、(山と谷の部分が噛み合うような)実に怖いステアだった。

しかし組んでも圧入がプロのようには行かず、何度か締めなおさないとガタが取れない。
というか大きな力を均一に加えなくてはいけないので、「走行しながらガタを出して」いったほうが手っ取り早い。
とはいえ強い衝撃を与えると、ボールが潰れてしまうから慎重を要する。
この辺はプロ、手馴れた経験者が一発で決めるシーンだろう。


走ってみると、最初のうちは360度円錐状に、あらゆる方向にブラブラしていて怖い。
アイドリング停止中にエンジンの振動と共鳴してすごい音が出たりもする。
締めこんでいくにつれ横方向二次元的な動きだけに収まっていって、安心して走れるようになる。
ステアがカッコン言うこともなくなる。
ゴロゴロするようだと終わり(ボール潰れ)なので、そこだけ注意しながら調整する。

スクーターはステムシャフトが長かったりカウルがあったりといろいろ特殊で面倒なので、
ギアつきノーマルバイクなら、もうちょっと楽なのかもしれない。
カセット式ベアリングなんてのもあるようだし。

投稿者 大尉 : 2005年06月21日 10:57

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