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2006年08月29日
自転車もバイクも、運転ノウハウは共通。そして都心部バイク乗りの変わらぬ現状。
自転車もバイクも、運転ノウハウは共通化できる。効率と安全性が共通化できる。
加速すべきときに加速、回避も制動もすべきときに。全力でかかるときは最短時間で思い切りよく。多用を恐れない。
飛ばすのが悪いというより、ノウハウを学ばず危なっかしいのが悪い。
小さいほど非力でじれったいけど、どうとでも車体を振り回せて小回りが効く。手軽で、さらにオートマスクーターだともう楽ちんだ。靴すり減らないし雨がかからなくて特に下半身がぬれない。
大きいほど加速、車体振り回し、ブレーキ操作、何でも精密に行う(三歩先よりさらに先を考える)必要がある。自由奔放に走れる条件以外ではストレスと疲労が溜まる。日本人は小さいので今ひとつ車体が大きすぎて操作が追いつかないし。
スピードを出すと危ない人は技術や経験が足りない。
危険地帯はハイペースで一刻も早く通過するのが一番だけど、やり方を間違えると障害物や操作ミスで事故になる。
絶対に列を守るのが安全運転とか言う人に多い、障害物運転。ノロノロ、左折いきなり等。
ちょっと後ろに接近されると飛ばし始めて、交差点の黄線を必ずまたぐようなのは論外。運転内容が技能を超え始めており余裕がない。
己が技能においてのみベストエフォートしており、客観的安全分析が皆無。こういう走りはバイク便のベテランでもよほどのこと(無茶を承知の切実なお願い、撮影器具とか臓器とか)がないとやらない。やると仕事か命が長続きしないから。
下道の現場を長く見てきたけれど、ほとんどのライダーはスローであるべき、スピーディであるべき、それぞれのシーンを勘違いしてるか、そもそも考えてない。
なるべく車の前に出るのは、小さく見落とされやすい二輪車として、性質の違う簡単に障害物となる四輪車を避けるため。競争でむきになるためではない。基本は信号待ちでゆっくり通過。
大半のライダーが成人手前で免許とって、車に乗ると二輪免許を眠らせてしまう向上心のない人間だから余計に。わざわざ学びに行く意欲がないのね。
安全でありたければ手際よく飛ばし、あるべき時にノロノロせよ。
たまにノロノロして後続のバイクが何台かが先に行っても、飛ばすべき時に徹底して飛ばすからどうせ追いつくか抜く羽目になる。
彼らの一人が速くても到着時間はほとんど変わらない。
これは「ベッドタウン〜東京都心まで片道50km程度のシチュエーション」を10年かけて数々見てきてもほぼ一致する。
そして一駅程度の短距離移動のライダーほど、無茶で愚かな運転が多い。助かってるのは短時間短距離ゆえ。中距離では恐ろしくて真似出来ない。
私のノウハウはほぼ白バイの猿真似だ。彼らは下道を飛ばすプロ。法規無視特権はあるが、それを考慮しても充分に応用できる。
彼らの手法は「加速追尾」、周囲に脅威と認識させたり、無理に車両に接近しては減速を繰り返すようなことはしない。これは免停や都内警察主催の講習で教えてくれたりする。
ブレーキもやたら使わない。大半をエンブレで賄えない運転プランが既に危険であることが多い。ブレーキランプがまめに点灯する車を避ける人は多いと思う。
まめに率先して車に進路を譲ってやる。後ろが追い越しで進路幅に余裕が無さそうなら端に寄って空けてやる。この余裕が運転内容を確固たるものにしてゆく。
免許年数14年、上を見ればいくらでも格上の先輩方はおられるが、あえて一筆した。
バイクは車ほど付き合いやすくない。だらだら無思慮に乗るだけで安全は確保できない。転べば制御不可、路面で体を削り障害物に衝突するのだから。
転び方さえ工夫や修練でいかようにも安全率が変わる、ブラフな乗り物。
投稿者 大尉 : 2006年08月29日 11:07