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2006年05月24日
わざわざうまく行かないように仕向ける
むかし、のりという知人がいた。豪腕力押しの、そういう奴だ。
彼は事あるごとに絡んできた。決してフランクでない私に引っかかる所があるのはわかる事だった。
ある日、腕を掴まれた。「俺の豪腕で掴んだのを振り払ってみろ」
こちらは頭と器用さだけが武器。ちょっと中国武術っぽくひねって外した。
のりはむきになった。「もっと強く掴むから今度は外せない」
だがひねりには勝てなかった。
ついには両腕と力を入れた腰とで踏ん張ってきた。掴んでいるのはもはや骨だった。
さすがに外すのは無理だったがもう頃合い的にはみな興が醒めていた。
「集団ストーカー」などと公称される、組織的な尾行と追い込み活動。
直接暴力が禁じ手になった現代において、何とか陰険に間接暴力を行使出来ないかという工夫の現れ。有害電磁波でも念術でも神業でも使う。
これはまさにのりそのものだ。機会を与えつつも最後には必ず頓挫するように仕向ける。
働きに出ても同僚にスパイが紛れていたり、企業そのものが加害者側だったり。
知恵がついてきた現代人であるし、暴力にはうるさい現代である。
すぐにばれてはまずいのだ。周囲はおろか本人さえも、それが暗殺活動だと容易に気付かないように巧妙に、段階的にやる。
親父は気がつけば毎年のように交通事故や仕事詐欺にあってたし、弟は気がつけば心不全で急逝していた。そんなものだ。
何だか結局、「逆らったからしんで当然」のノリで死に追い込まれそうな感じだ。血行や神経などへの毎日のダメージで機能不全がすすんできた。
ある意味日本は世界で一番怖い国だ。密かに忍び寄る公認テロリズムによっていつの間にか抹殺されている。それを天誅だのといった美辞麗句で正当化されているっぽい。
その活動には代議士も公務員も主婦さえも絡んでいる。というか社会を二分する形でどこにでもいるようだ。